起業の前後でしっかり押さえておくべき知財のこと

1.アイデアを無闇に公開しない、話さない

もし考えたアイデアに独自性があって、特許を出すことを考えているのであればアイデアは無闇に公開しない、話さないことが重要です。

何故かというと、1つは、自分でアイデアの内容を公開してしまっても新規性を失い、特許を取得できなくなるからです。 このことを知らない人は相当多いです。
盲点です。これで失敗してる人はたくさんいます。絶対に注意して下さい。

2つ目は、アイデアは簡単にパクられるからです。
SNSやHPでアイデアの内容を公開したり、クラウドファンディングで公開したり、会社にアイデアを提案したり、ピッチでプレゼンしたりするとパクられることは普通です。
これらは頻発してます。

とはいえ、自分のアイデアを人に伝えていかないと、ビジネスが発展しないです。
アイデアを人に伝えないと、アイデアがいいのか悪いのかフィードバックを得る機会を失いますし、PRや売込みもできません。
そうすると本末転倒になってしまいます。

なので、大事なのはアイデアを話す相手を絞ったり、話す内容を絞ったりすることです。つまり、限定的に伝えると。

例えば、信用できる人に、このアイデアは秘密だからと言った上で伝える、あるいは仮に真似されても支障のない範囲で伝える、あるいはNDAを結ぶなど、そういった対応が必要です。

あるいは、先に特許を出してからアイデアを話すのはもちろんありです。
特許を出した後であれば真似されても特許を取ることができれば、後から特許侵害の主張が可能となります。

ただ、特許はある程度アイデアを確立してから出した方がいいケースも多いので、いつ出すべきか判断が難しい場合もあります。

例えば、試作品やPoCを作って機能などを検証してから特許を出すべきかどうかなど、そういったことです。

私(弊社代表の草野)自身もSOSドローンのアイデアを考えたときは悩みましたが、試作を作る前にアイデア段階で早めに特許を出し、安心して人に話せる状況をつくりました。

私の場合は結果的にそれで正解でしたが、中には早めに特許を出し過ぎて、後から仕様変更やピボットをすることになり、出した特許があまり意味がなくなるというケースも見てますので、特許に関しては状況次第で考えるしかないです。
絶対の正解はありません。

2.社名や商品名などを考えるときは商標のことも考える

社名や商品名といったネーミングは非常に重要で、大半の方はしっかり考えると思いますが、そのときに商標のことも気にしないといけません。
気にすべき点は2つあります。

1つは、商標権侵害にならないかどうかです。
商標権侵害をしてしまうのは、相当多いです。本当によく聞きます。
事前に調べる必要がありますが、J-PlatPatというサイトで簡単に調べることは誰でもできます。

2つ目は、商標登録できるかどうかです。
会社名や商品名などを真似されなくない、ブランド化したい、あるいは目立たせたいといった場合は、商標登録をしてしっかり保護する必要があります。

その為には会社名や商品名などと同じような商標がないかどうか調べる必要があります。
これもJ-PlatPatである程度誰でも調べることはできます。

また、ありきたりなネーミングだと商標登録できないことがあるので、その点は注意が必要です。
例えば、「東京ハンバーグ」、「元気が出るサプリ」のようなネーミングを商標登録するのは難しいです。

結局重要なのは、商標登録をできるネーミングにするということです。
商標の問題で後からネーミングを変更したりするのは、痛手になるので最初から商標のことをしっかり考える必要があります。

3.知財専門家に相談する

ここまで色々とお伝えしましたが、全部自分で判断するというのはかなり難易度が高いです。

なので、早いうちに知財専門家に相談することをお勧めします。

先ほどお伝えした、特許を出すタイミングや内容、それから商標権を取得できるかどうかの判断というのは、知財専門家じゃないと難しいことも多いので、それらについては知財専門家を頼った方がいいです。

また、知財専門家との相性は非常に重要で、相性が合わずに揉める方は残念ながら多くいらっしゃいます。
なので早いうちに自分に合う知財専門家を見つけた方がいいと思います。

相談無料の知財専門家はそれなりいますし、あるいは各都道府県に無料で相談できる知財の窓口のようなものがありますので、そういったところでもいいと思います。

もちろん弊社でもご相談に乗ります!

弊社の場合は、知財を踏まえてどう事業や開発を進めていくべきか、どういう段取りで特許を出すべきかなど、アイデア提案やビジネスモデルの提案といったことが得意です。

相当有能な弁理士の方とも連携してるので、特許や商標などの出願もスムーズにできかつ書類の品質もかなり高くできます。

いずれにしても、致命的な失敗をする前に知財専門家に早めに相談しておくことをお勧めします。

本当に致命的な失敗をたくさん見てきたので、そういう失敗を避けていただきたいです。
知財は後戻りできないことがかなりありますので、そこは認識しておいていただければと思います。
後悔しないようにしていただければと思います。

以上、起業の前後でしっかり押さえておくべき知財のことをお伝えしました。
本記事をお読みいただきありがとうございました。

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設立 2016年5月11日
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資本金 1,396万円
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