「ものづくり×ビジネス×知財」の観点で見たものづくりの難しさと面白さ

ものづくりの難しさと面白さについてお伝えします。

これまで私(弊社代表の草野)は、起業してからものづくりにはそれなりに関わってきました。より具体的には、「ものづくり×ビジネス×知財」です。

というのも自社の事業で災害・遭難の際に救助を呼ぶSOSドローンの開発を行ってるというのが一つです。 それから二つ目に、クライアントの方からの特許の相談の際に同時にものづくりの相談も受けることがよくあります。

クライアントは中小企業や個人が多く、アイデアはあるけど作り方は分からないという方です。

それから三つ目に、かなりレベルの高いものづくり企業と連携させていただいており、頻繁にやり取りをしてるうちに少しずつものづくりのことが分かってきました。

なので、自分とクライアント、ものづくり企業の方からの情報を基に、私が思うものづくりの難しさと面白さをお話しします。 主観的な部分もあるので、予めご了承ください。

ものづくりの難しさ

まずは難しさについてです。4つあります。

1.業者の対応範囲が狭く開発が進まない

ものづくりの開発は、やることがフェーズ毎に分かれていて、業者によってできる・できないがかなり違います。

例えば、設計はできるけど組立てて作ることはできない、試作はできるけど量産はできない、図面がないと試作や組立てができないといった形です。
これは日本特有のことのようですが、一部の領域に特化していて他の領域は分からないことが多いそうです。

クライアントの方でもあったことですが、色んな業者に話をしに行き、各々部分的にやってくれるのですが、それぞれがうまく噛み合わない、不十分な点が出てくるといったことがかなり発生しています。

それによりかなり開発費用を使ってしまって、業者にたらい回しにされたりして、お金も時間も無駄になってしまったと、そのような話をたくさん聞いてきました。

なので、重要なのは開発の全体を理解している人に入ってもらうことです。 ものづくりというのは、色々なことの細かい擦り合わせなので、それぞれの要素を噛み合わせる必要があるということです。

全体と細部の両方が分かれば、コストを抑えて質の高い商品を作れるということになります。

2.費用が嵩む

ものづくりは開発なので、やはりそれなりの費用はかかります。

試作だけであれば数十万円程度でできることもけっこうありますが、量産まで含めるとほとんどの場合に数百万円以上はします。もちろん物によって開発費はだいぶ変わってきます。
特に金型は数百万円といった金額になります。

ですので、ものづくりを行う場合はそれなりに資金を確保する必要があります。
自己資金でいけるのであればいいですが、中々難しい場合が多いので、補助金、融資、出資金、クラウドファンディングなどで調達するということも必要になる場面は多いです。

これらの手段を駆使して資金調達を行うことがかなり重要になってきます。
特に補助金をうまく使うと良いと思われます。

3.売れるものを作らないといけない

なんと言っても、ものを作ったらそれが売れないと意味ないですよね。
なのでニーズがあるかどうかをある程度事前に検証する必要があります。
例えば、SNSで反応を見たり、人に聞いたり、クラウドファンディングで販売してみたり。

とはいっても作る前に商品が売れるかどうかを見極めるのは難しいと思われます。
何百万円、何千万円かけて作ったものが売れないという話もたくさん聞きます。

4.特許との整合を取りづらい

ものづくりの場合は、技術的要素が関係するので多くの場合に特許が関係してきます。

作るものに関して特許で保護していくことが重要ですが、ものづくりの場合は途中で設計が変わってくることは多々あります。
試作を何度も繰り返したりするので、当初のアイデアとはだいぶ変わってきたりします。

そうすると、特許で保護している内容と実際の商品の内容が食い違ってしまい、特許で商品を守れないということになります。
実際によくあることなので、注意が必要です。

なので、設計変更をする可能性を踏まえて特許を出すタイミングを考えたり、ある程度内容が固まった段階で特許を出すとか、状況に応じて柔軟に考える必要があります。

開発と特許出願の順序やタイミングがすごく大事です。

ものづくりの面白さ

続いてはものづくりの面白さについてです。

1.アイデアが目に見えて形になる

ものが出来上がると、手に取って分かるので、感動が大きくなります。 弊社も他社に依頼してドローンを作ったりしてるので実物ができたときは嬉しかったです。

弊社のクライアントの方のものづくりも色々と話が進んでおり、実際にものができているので、それを見るととても嬉しいです。

ウェブサイトやアプリも新しいものができるという点では、ものづくりと共通してますが、実体のある実物の方が新しいものができたという実感がより大きいかと思います。 ただ、この感覚はもちろん人にもよると思います。

2.誰でも大ヒットを狙える

ものづくりは個人でも挑戦できます。
アイデアさえあればそれを実現してくれる業者さんに開発・製造を依頼することが可能です。
実際に弊社のクライアント様でも個人の方がおり、弊社と提携しているものづくり企業に依頼し、商品を作り特許も取得しました。

よく主婦の方のアイデアが日用品としてお店に並んでいたりします。100円ショップはいい例です。
なので、専門性がなかったとしても、ものづくりは可能なので、そこがすごいいいところだと思います。

まとめ

以上、ものづくりの難しさと面白さをお伝えしました。
これまでの内容をまとめると次のようになります。

<難しさ>
1.業者の対応範囲が狭く開発が進まない
2.費用が嵩む
3.売れるものを作らないといけない
4.知財との整合性を取りづらい

<面白さ>
1.アイデアが目に見えて形になる
2.誰でも大ヒットを狙える

ものづくりは簡単ではないのですが、本当に面白いので、何かアイデアがある方はぜひ挑戦することを考えてみて下さい。

弊社も当然相談に乗ることができますし、ものづくりのプロと連携して色々とサポートもできます。
もちろんものづくりに絡めた特許のサポートはかなり得意としています。

お気軽にご相談下さい!

特許コンサルの利用を検討している方は、株式会社パテントインベストメントにご相談ください。特許権の申請をしたいが経験がない場合、具体的な方法がわからず戸惑うこともあるでしょう。特許コンサルをご利用くだされば、特許に精通したプロがサポートいたします。

お客様の声をご紹介!

会社名 株式会社パテントインベストメント
設立 2016年5月11日
役員 草野 大悟(代表取締役)
本社住所 〒105-0004 東京都港区新橋2丁目16−1 ニュー新橋ビル305C
資本金 1,396万円
電話番号 03-6416-4856
事業内容
  • 知的財産に関する調査、分析及びコンサルティング
  • ドローンの企画、開発及び販売
顧問弁護士 川端 克俊
提携先・所属
  • 東京都内の複数の国際特許事務所
  • 東京都内の複数の開発委託先企業(幅広い分野のものについて試作~量産まで対応可能)
  • YRP研究開発推進協会
ホームページURL https://patentinvestment.jp/
SNS

Twitter

https://mobile.twitter.com/patentkusano

(@patentkusano)

Instagram

kusanodaigo1273

PAGE TOP